総長ごあいさつ

皆さまとともに
法政大学はこれからも歩んで参ります

皆さまにおかれましては、ますますご清栄のことと存じます。

2020年度は世界中の大学と同様、本学も新型コロナウイルスの感染拡大のなかで、オンライン授業を余儀なくされました。学生の学びを止めないための取り組みとして、通信環境の整わない学生への機材(Wi-Fi ルーター、パソコン)の無償貸与や通信環境整備費用の補助をおこないました。全学生が支障なくシステムに同時アクセスできるよう、大学サーバの緊急増強もおこないました。また、「学習支援システム(LMS)」を補完する機能として、双方向型オンライン授業のツールとして、ZoomやWebexなども新たに導入しました。さらにオンライン授業を実施する教員を支援するために特設チームを作り、「HOSEI2020オンライン授業ニュース」を発行し、順調に授業がおこなわれるようサポートしました。学生の履修と単位取得は、概ね例年と変わらずに確保することができました。

奨学金については既存の家計急変学生奨学金を強化するとともに、新たに緊急支援奨学金を設けました。アルバイト機会が減った学生の経済的支援を目的に、オンライン授業をサポートする授業アシスタントなど、大学の教育・研究活動のアシスタントとしての学生雇用を大幅に増員しました。またリーディング・ユニバーシティ法政募金は約70の使途から希望する使途を選択できる使途指定型募金制度ですが、今年の5月~9月は、「新型コロナウイルス緊急対策奨学基金」も臨時にこの使途のひとつとして加え、募集しました。12月からは、コロナ募金の第二弾として、「新型コロナウイルス対策支援」の使途を設け、コロナ下の教育環境整備(教室授業を同時にオンライン配信できる設備の充実など)や家計急変奨学金の拡充に活用されます。

秋学期には、実験、実習、演習などを中心に対面でなければ効果が上がりにくい授業をキャンパスで実施しました。2021年度はキャンパスでの対面授業を基本として、密を避けるために教室での実施が困難な授業などでオンラインを活用し、日本に入国できずにいる留学生などのために教室授業のオンライン配信も行っていきます。キャンパスでの授業とオンライン授業を、いつも併用していくことが、今後の標準的な授業の実施方法になっていく見込みです。自宅からのオンライン授業受講だけでなく、登校している日に、対面授業のあと校内からでもオンライン授業に出席することができるような環境を整えています。

世界の主要大学は、交換留学や共同研究、大学間連携教育などをこの環境下でも絶やさないために、高度な教育と研究のオンライン化に取り組んでいます。この流れは世界レベルで加速していくと思われます。本学もオンライン教育プラットフォームを整備して、実際に海外に赴く留学ができない環境の中でも、学生たちの活発な国際交流が可能になるよう取り組んでいます。コロナ禍で「身近だったはずのキャンパスは遠くなったけれども、海外大学の学生や地方の企業の方など、もともと遠い場所にいた人とのつながりは近くなった」という学生の声が出ています。その流れを今後も積極的に展開していくための情報基盤の整備を進めていきます。

他方で、コロナ禍による経済への影響は、学生の経済状況にも影を落としつつあります。このような社会経済環境のなかでも、学業をあきらめる学生を生まない大学にしていくために、これからも学生支援の取り組みを続けて参ります。

わたしたち大学教職員の努力はもとより、それを支えてくださる皆さまのご支援無くしては、学生の生活と勉学の継続を確保していくことが困難な時期です。どうか本学へのご支援にご理解をたまわりますよう、切にお願い申し上げます。

法政大学総⻑ 廣瀬克哉

法政大学総⻑  廣瀬 克哉

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