総長ごあいさつ

皆さまとともに
法政大学はこれからも歩んで参ります

皆さまにおかれましては、ますますご清栄のことと存じます。

長期化するコロナ禍の下での大学の活動は、感染防止に留意しながら、徐々に平常に復帰することができました。国内でのフィールドワーク、派遣留学なども現地に赴く機会をかなり再開しております。他方で、教室の換気の徹底や、消毒液の配置など、コロナ前には見られなかったキャンパスのあり方も、いまでは定着しています。この間整備されたオンライン授業のための環境は、遠方の方との定期的な連携活動や、現地訪問を補完する手段として活用したり、学外からのゲストスピーカーにオンラインで出講いただいたり、さらには海外の大学とつないでの合同の行事を行うなど、多様な活用法が展開してきております。コロナ対応に際していただきましたご支援の一部によって全ての教室からこのような活動ができる環境が整えられており、どの授業、どの教室でもこの恩恵を受けることができるようになっています。

奨学金については既存の家計急変学生奨学金を強化するとともに、新たに緊急支援奨学金を設けました。2022年は国際情勢の変化が経済状況に大きな影響をもたらすなど、コロナ以外の変動要因が顕在化した年でもありましたが、学生生活にもそれが波及しています。経済的な急変に対応した学生支援の制度の重要性がますます増していることを実感させられています。また、ウクライナからの学生の緊急受け入れを行いましたが、それに対しても多くのみなさんからご支援を賜りました。ご支援により来日した学生たちは、現在法政大学において学びを継続しております。ウクライナ人留学生たちがウクライナについて日本人の学生に伝えるためのイベントに取り組むなどの交流の機会も設けることができました。

社会が求める新たな分野での専門人材の必要性や、現在の学生たちの世代が、大きく変動しつつある世界のなかで、力を発揮し活躍していけるように、法政大学の教育や研究のさらなる活性化と、私たちが追求する「自由を生き抜く実践知」という理念を、現実世界のなかで実体化していくことができる力を涵養すべく、学生の多様な諸活動を触発し、支えていく態勢をさらに強化して行きたいと取り組んでおります。環境の急速な変化にきめ細かく迅速に対応していくためには、皆様のご支援がもっとも頼りになる支えです。どうか本募金の趣旨にご理解をたまわりますよう、切にお願い申し上げます。

法政大学総⻑ 廣瀬克哉

法政大学総⻑  廣瀬 克哉

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